今更ながらの「蛇にピアス」 金原 ひとみ
読んでから感想を書く時間がなく、そうこしてるうちに次の受賞者が発表になってしまうというタイミングの悪さ。
最初はよかったです。飾らないところ。
説明的でなくどんどん進んでいく感じがよかった。僕が知らない世界でもあったし。
でも後半は何だか別な小説のように、ペースが変わってしまった。
どこかでボーイフレンドが死んでいて、実は殺したのは自分に入れ墨を彫ってくれたもう一人のひ気になる男か? そしてボーイフレンドとその男はホモセクシャルな関係?
なんて想像させるような展開はもったいない気がした。
なんでそれっぽくまとめないといけなかったのかな、と思った。
勉強がとっても出来るならそれも一つのはっきりとした自分の存在価値の基準。だからそれを基準にいけばいいと思う。
あとは自分を第三者的に見つめて、何を今自分は感じ、動こうとしてるかをつかみ、それを基準にするようなこと。
小説を読んでて、何か感じること、ピンと感じたことを信じ、その結果が出るまで、自分を信じ、賭けるような感じに受け取った。常識とかではなく、自分が感じるもだけが確かだとして行動するように。
そういう人、いませんでしたか?
その両方の間のどこかの位置にいるような僕にとっては、どちらもうらやましいのだけれど、特に後者の感性の人。自分の選択に自信があって、だけどその理由と言われても特にない。
そしてそれなのに回りをそれでいいんだと納得させてしまうような雰囲気を持ってる人。
それでどんどん進んでしまう。
本人は自分を基準に動いてるだけで、人を動かすなんて最も面倒で嫌いなことだったりするのに、かえって人を惹きつけてしまう。
僕とは反対な生き方。やってみたいと思いつつ、僕には出来ない生き方。
もちろんエセな人はちょっと時間が経つとわかってしまいます。
...やっぱり意味不明な感想..
- 作者: 金原ひとみ,渡辺ペコ
- 出版社/メーカー: 集英社
- 発売日: 2004/12/16
- メディア: コミック
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