「ある日、カルカッタ」俵万智

「ある日、カルカッタ俵万智
彼女のことは気になっても短歌集はちょっと躊躇してた。ただ、時々見かける短歌でうなってしまうものがあった。
短歌は、短い言葉でその場面を切り取るというよりも、短い歌を読み切って感じる
余韻、広がりのイメージが歌の善し悪しなきがします。
もちろん僕は全くの素人ですから、ちょっとピントはずれなことを言ってるのかもしれませんが。

エッセイのなかでも短歌が挿入されていて、ほとんどは前者なんだけど、時々わっと気持ちが
広がるものがありました。

彼女は未婚出産したんですよね。
タイトルになってる今回のエッセイで孤児院を訪問した時のことが書かれてます。
マザー・テレサがやってるんです。そして彼女にも会っています。
その施設で、子供に接している部分や、僕らなら子供を産むと生活が..とか、考えててしまうのに現地の人は「命のことが一番大事」っていう考え方。
このあたりの経験が彼女に子供を育てたいと思うきっかけを与えたのかなぁと想像。

そしてそれに加えて歌人としてそういう愛情を想像としてでなく自分のものとしてしっかり感じたいというような..のがあるんじゃないかな。
人生の中の色んな出来事のうちで喜びの大きな部分。自分の愛情が必要とされことを感じ、それを受けとりながら命が育っていく過程を見るというのは幸せなこと。


男女が一緒にいたいと思うのは自然なことだけどそれは「結婚」とは直接リンクしない。
だから彼女は結婚は選択しなかった...とか。

こういうことを考えると「母性」とは にたどりつきます。
母性について検索すると
http://www.ktv.co.jp/ARUARU/search/arubosei/bo_1.html
のページが出てきます。以前にTVで紹介した内容のようです。

子供に対する気持ちは最初の「愛らしい」、「かわいい」守ってあげる対象から、大きくなっていき一人の人として認めてあげる、その切替が結構難しそう。子供にすぐに説教されるようになるかも(笑)
自分自身も何だかちっとも育った気がしないのだから..

ふぅ..明日からは出張の連続